伝統工芸の福山琴と福山城

福山琴とは?

「福山琴」は、最高級の桐乾燥材を使用し、熟練された琴職人(伝統工芸士等)の手で丹念に仕上げられ、優れた音色、甲の木目の美しさ、装飾の華麗さなど日本随一の琴(箏)ブランドです。誰もが知っている琴(箏)の名曲「春の海」。この曲の舞台となった鞆の浦にほど近い福山。この風光明媚で気候温暖な城下町は、琴(箏)の全国生産量の実に70%を占めます。数ある伝統的工芸品(経済産業大臣指定)の中でも楽器類で指定されているのは、「福山琴」のみです。(2006年10月に特許庁の地域団体商標に認定

「福山琴」の歴史は,元和五年(1619)水野勝成(徳川家康のいとこ)が福山(広島県福山市)に城を築いたころに始まります。  江戸時代の城下町では,武士や町人の子女の芸事が盛んであり,備後十万石の城下町福山でも水野・松平・阿部と続いた歴代藩主の奨励もあって歌謡,音曲が盛んに行われました。江戸の終り,文化年間には京都で箏曲を伝授された、琴の名手 葛原勾当が帰郷して備後・備中で活躍しました。その影響もあり福山を中心として,早くから琴が生産される土壌が出来たと言われています。  また,「春の海」で有名な箏曲家,宮城道雄の父 菅国治郎は福山・鞆の浦の人で,先祖代々の墓は,鞆の南禅坊と円福寺にあります。「春の海」の舞台は宮城道雄が少年の頃よく訪れた鞆の浦であると言われています。

福山琴の歴史

 

福山・鞆の浦は「春の海」のモチーフになったと言われる

名曲「春の海」は鞆の浦をイメ−ジして作られたものといわれ、名勝地−福山を印象づけています。

伝統工芸品 福山琴

福山琴の伝統と技

福山琴の推薦文 砂崎知子他

 

福山琴 各部の名称

福山琴を選んで購入


コトノネ

「コトノネ♪」

広島県福山市を中心に活動をしている「コトノネプロジェクト」のオリジナル曲です。福山が日本一の生産高をを誇る琴の音をふんだんに使って、2016年の市制施行100周年を飾るような曲をイメージしてつくりました。世代を超えて、口ずさめる故郷を想う歌です。ぜひ、聴いてみてください。


福山琴の音色が宇宙に響いた

福山の琴が、4月5日に打ち上げ予定のスペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗する宇宙飛行士の山崎直子さんにより持ち込みされて宇宙へ飛び出しました。この「宇宙琴」は、シャトルの限られたスペースに積めるように通常の5分の1ほどの長さ35センチ、幅13センチのミニチュアサイズで福山で製作されました。山崎さんは小さいころから琴を習っており、平成11年に宇宙飛行士候補者に選ばれたとき、「宇宙で琴を弾いてみたい」と語っていました。4月12日夜、日本実験棟「きぼう」の船内で宇宙飛行士の野口聡一さんが吹く龍笛と「さくらさくら」を合奏し、11年の時を経て夢が実現しました。(参考記事:福山琴 宇宙でPR 山陽新聞2010年3月26日

山崎直子宇宙飛行士

 

朝日新聞2011年2月13日

スペースシャトル「ディスカバリー」で初飛行の山崎直子さん ※朝日新聞2011年2月13日
福山琴と宇宙との架け橋をつくった市場久雄さん 福山邦楽器製造業協同組合の小川理事長
福山琴と宇宙との架け橋をつくった市場久雄さん(讀賣新聞2010年4月14日掲載 福山邦楽器製造業協同組合の小川賢三理事長
宇宙琴のピン 宇宙琴
宇宙琴の琴柱 宇宙琴の弦
山崎直子さんが宇宙で演奏した同型の「福山琴」(宇宙琴)

※資料提供:市場久雄さん(関連資料)


福山琴の製作風景福山琴の販売新福山箏

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